アメリカに旨いものなしという人がいます。ひどい人は”アメリカのバカメシ”などといったりします。
アメリカのメシは大量生産の画一的な味で詰め込むだけの燃料のようなメシだと。
これにはちょっと異論を唱えなければなりません。
私は特にグルメではないですが
食べることは大好きです。
だから、どこに行っても自らの経験と勘、嗅覚を駆使して旨いものを探します。
アメリカはたしかにはずれが多いいような気もします。
でも、旨いものもちゃんとあります。
アメリカで見る、中華、イタリアン、タイ料理、韓国式焼肉、ベトナム料理など
こりゃ旨いぞという料理以外の、つまりはアメリカ料理の中にも旨いものはあるのです。
上質な肉を上手に火を通したプライムリブ、やわらかく、ジューシーで洋風わさびといった風情の
ホースラディッシュと肉汁から作ったソースとあわせると抜群です。
また、海辺のお店で生きているロブスターをスチームしてもらって、熱々のところを
豪快にハンマーで殻を割って青空の下、手づかみでいただきます。すかさずそこへビールをぐびぐびのプハー。
具がたっぷりのクラムチャウダーや生牡蠣にライムを搾って(お好みでしょうゆも)すすりこんだり。
また、ソフトシェルクラブという殻ごとたべれられるカニがあって、こいつのフライも
なかなかの味です。カニのうまみを100パーセント味わえます。
何たって香ばしくなった殻の旨みと食感、身の甘さ、かに味噌の濃厚さ一緒に味わうわけです。
まずいわけがありません。がーっ、食べたい。
ファーストフードでさえ、ちょっと探せば名品にあたったりもします。
冷凍食品を使用していない、注文から焼き始めて供される絶品バーガーのインアンドアウト。
また、町の名もない小さなホットドック屋で焼きたてのイタリアンポリッシュソーセージに
いためたたまねぎと、マスタードにケチャップ。よくできたソーセージはまるで中華の小龍包のようで。
噛むと肉汁がほとばしり出て、なんともいえない旨さです。
しかも、それらのどの料理をとっても値段が安くてボリューム満点。
”アメリカのバカメシ”と言った人はよっぽど運が悪かったんでしょうね。
しかしながら、時々「誰が食うんだよ!」と言いたくなるくらい量が多かったりすることもあります。
そんな、ギガメシに当たったときは”アメリカのバカメシ”というのはこの量の多さからも
きているのではないかなーと思ったりもします。
移動が多い旅先のことですから、メシとの出会いも一期一会です。
あたりでも、はずれでもいい思い出ではあります。はずればかりだとしんどいけどね。